ほんわり*ふぁ
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いぬはてんごくで・・・

「いぬはてんごくで・・」という絵本をご存知でしょうか。

犬たちは、死後、どうしているのでしょうか。。
私には、また、会いたい犬がたくさんいます。
その子たちに、自分が死んだ後、天国での再会・・というより、生まれ変わって帰ってきて欲しくて、相変わらずの、堂々とした姿や、凛とした姿をみたいっと思ったり、やんちゃな笑顔をみたいと思ったり・・・。
その子たちは、遠くにいるのではなくて、たまたま会えないだけで、近くの公園にいたりしているのじゃないかなって、そんな気がしてならないのです。

色んな方がいて、色んな気持ちがあると思うのです。
多くの方の気持ちと違うのかもしれないのですが、私には、有名な「虹の橋」というお話は、望むものと違うのです。

天国の一歩手前で、待っていて欲しいと思わないのです。
私がいないことを寂しいなんて思っていて欲しくないのです。
死んでからの犬は、100%幸せでいて欲しいし、虹の橋でなんて待っていないで、天国に行くのなら、楽しそうに走って、行って欲しいのです。
私が死んだあとも、できることなら、傍に、この子達にいてほしい。
そばにいてほしいけれど、まってほしいのと、少し違うのです。
ずっとずっと、いっぱいたくさんの愛情をくれた犬に、死んでまで、「待たせる」のが、私には望みでないのです。

西山先生のセミナーで教えていただいた、「虹の橋」のお話、「ペット・ロスについて 」では、犬達は、天国まで待たずに行き、楽しく過ごし、そして、「そのとき」がきたとき、虹の橋を駆け下り、飼い主の元へ、新しい命として、再会するというものでした。
虹の橋は、飼い主と共に天に昇るためにではなく、「駆け下りる」ためにあるのが、私は好きでした。

「いぬはてんごくで・・・」は、とっても素敵な絵本です。
絵が美しくて、どのページを開いても、そこを額に入れて飾りたくなります。

いぬは楽しそうに走って天国に駆け上がっていきます。
絵本の中の神様は、オレンジ色のバンダナを首に巻いたりしている、こじゃれた感じの、それでいてそこらへんにいそうな、ヒトの良さそうなおじさんです。
この神様、せっせこ、犬のためにビスケットを焼いてくれます。
色んな型で抜いてくれて・・・。
きっと、私が焼くときと同じような気持ちで、ビスケットを作っているんだろうなって思います。

雲のベッドで、犬達は、くるくるまわってきもちよいねかたをみつけて、丸くなって寝るんです。
いつもの犬達と同じように、きっと前足でごしがしやったりして、形を自分のベッドに仕立てたりしているのでしょうね・・。

犬達は、天国と地上と、行き来が自由なんです。
時々、帰ってきては、庭をかぎまわったり、げんかんで郵便屋さんを待ったり・・。
犬を亡くしたことのある方は、絶対に経験があると思うのです。
あっ、今そこを、あの子が通った。うしろであの子がちょこんと座っている・・・そう感じる時間を。

この絵本の中で、犬達は、いつもと同じようにしていてくれているから、お菓子食べて、野原を駆けて、水鳥に興奮して、だから、今までの、大好きな顔をそのまま想像できるのがうれしいのです。
好きなように、天国に行ったり、こっちに来たりしていると思うと、気持ちが楽になれるように思いました。

私は、この絵本の美しさが好きで、お友達にもプレゼントしたいと思って、何冊か買いだめしてしまいました。
先日、ある方にこの絵本を贈りました。
そして、そのことを後悔してしまっています。

何日も届いたというお返事がなくて、そのことが、お花だったら、「こんなときだから」と思えるのに、本だと、とても不安になりました。
言葉は、読むヒトの心によって、色々に心に届きます。
私が好きな絵本が、その方には、傷つくこともあるかもしれない・・・。
犬を亡くした心は、とても繊細になっていることでしょうに・・・。

もし、この本が欲しい方いらっしゃいましたら、送りまーす。^^;
なんといっても、絵がとっても素敵なので、もし宜しかったら、本屋さんで手にしてみて下さいね。
by phacelia | 2005-03-16 01:58 | 犬 まじめに・・