ほんわり*ふぁ
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またまた避妊去勢について
・・・・・・また、書いてしまいます。。。。。

私は、避妊去勢に賛成です。
でも、正しいことだと思いません。
なんというか、「必要悪」のように思います。

健康な子にメスを入れるなんて、正しい行為だとは思いません
でも、今ある情報と知識と環境で、考えた時、避妊去勢は、自分の犬達に必要に思いました。

選択には、リスクのないことなんてありません。
避妊手術でのリスクには、ホルモン性尿失禁があり、このことは不安材料です。
手術に絶対は、ありえません。
麻酔のリスクも、手術技術のリスクも、術後管理のリスクもあります。


このリスクをもってして、「賛成」と思うのは、単純な理由ではありません。
私は、病気だけのリスクだけでも、しつけのリスクだけでも、それだけでは決断できなかったように思います。。

色んなことを絡み合わせて考えて、色んなことを配慮して、それぞれのリスクを考えて、その結果、私は、賛成なのです。
みんな、避妊去勢をした方は、色んなことをいっぱい考え悩む時間を通ったと思うのです。

避妊去勢って、それぞれの飼い主が決断なさることで、無理強いすることではないと思います。
そして、悩み考えている時間には、賛成の意見やメリットだけでなく、反対の根拠も、デメリットもきちんと知りたいと思います。

ただ、悩み考えた側として思うのは、一つは、医学的なことは、きちんとした根拠が必要なように思います。

そして、もう一つは、「不自然だから」というのは、どれだけの根拠としての理由になるんだろうって思うのです。
犬・猫達は、ペットは、もう、その全てが十分に「不自然だから」、不自然なことが根拠になるのなら、ペットなんてそのものがありえないからです。

避妊去勢をしないで、発情の度に我慢させていることは、不自然ではないのかな・・・。
避妊去勢しないで、血統等で、人が勝手に相手を選んで、繁殖させるのは不自然じゃないのかな。
その子犬を親犬から離して、売ったり里子に出したりは、不自然じゃないかな。。。
発情の度に、お散歩も我慢させられたり、メス犬にマウンティングしようとして、叱られたりは、不自然じゃないのかな。。

フェレットは、避妊去勢してから売られている場合が多くあります。
牝は、交尾しないと排卵できないため、命に関わることがあるのも理由の一つですが、オスの場合、体臭がきつくなり、マーキングが大変だったりするからです。
猫の避妊去勢が、犬より受け入れられているのは、猫の発情期の鳴き声や喧嘩が大変だからで、次々子猫を生んで大変だからです。

「臭い」「うるさい」そんな、「人が迷惑だから」という理由で、受け入れられている部分があります。
私は、冷たい視線かも知れませんが、ペットとして飼われている動物には、どうしても、「人の迷惑にならない」ことは、とても大切なことなのだと思うのです。

そんな視線で考えても、犬は人と共に行動することが多いペットなので、避妊去勢をしていない犬に対し、正直、時々「迷惑だ」と思うこともあります。
発情期なのに、お散歩で公園などに来ていたり、ドッグカフェやペンションにお泊りに来ている子、マウンティングしほうだい、マーキングしほうだいの子・・・。
そして、発情中だからと室内に閉じ込められている子や、発情中の犬がいて、食欲をなくしている犬は、かわいそうにも思います。

きちんと管理すればよいのかも知れません。
でも、人は、本当にきちんと管理できるのでしょうか。

それなら、どうして、こんなにたくさんの子猫や仔犬が捨てられているのでしょうか。
なんで、たくさんの犬猫が処分されているのでしょうか。
どうして、ミックスがこんなにもいるのでしょうか。。
どうして、遺伝性疾患がこんなにも蔓延してしまっているのでしょうか。
どうして、スタンダードから外れた純犬種がこんなに溢れているのでしょうか。
発情期の雌犬、未去勢の雄犬を、犬に不自由や負担をかけず、廻りにも迷惑もかけず、きちんと管理できる方は、どれだけいらっしゃるのでしょうか。
子宮蓄膿症を初期に発見できるだけの管理がちゃんとできるのでしょうか。


私は、避妊去勢をしてない飼い主さんで、心のどこかに、「縁があったら」と思っていらっしゃる方も、少なくないように思います。
それは、遺伝性疾患があるとかないとか、スタンダードとか、犬種特性とか、そういうのとは、全然違うところからの気持ちのように思います。
私も、ミックスの犬だったけれど、くま子の子供はほしい気持ちがありました。
単純に、自分の犬は可愛いのですもの。
可愛い自分の犬の子供は、ほしい、見たいと思うのは、普通の人情のように思います。

人が迷惑に思うだけで、避妊去勢されているペットがいて、一方で、人がきちんと管理できないことで、たくさんの犬猫たちが、不幸になっています。

私達、人は、身勝手なんだと思います。
その身勝手な選択が、少しでも、犬・猫に優しい選択でありますように、いっぱい考えてあげなければいけないように思います。
by phacelia | 2005-09-30 23:14 | 犬 まじめに・・
本日の主役
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ペロちゃんの弟ちゃんは、会うたびに、大きくなってびっくり。
ついこの前まで、ベビーカーで大人しくしていたのに。
それが、おぼつかない足取りで、歩くようになって。
いつのまにか、しっかり歩いて、男の子の顔になって、見ているだけなんて、考えられないって、何でもできるぞーって顔してる。。
子供と犬が一緒って、私のヘタクソ写真も、どれも絵画みたいな、宝物の光が感じられちゃいます。
みんな大きくなって。
私が歳をとるワケですよね。。。(#^.^#)
by phacelia | 2005-09-29 23:47 | 犬 行動・しつけ
あの頃
今日のしつけ教室では、まだ1歳にならない若い黒ラブさんも参加下さいました。
動きの早さ、強さ・・・そして、飲み込みの速さ。
どひゅーで、元気いっぱいだけれど、座れもフセもすぐにきちんとこなしてしまうし、引っ張られるとすごいことになるけれど、その勢いが、タイミングさえ間違えなければ、待ての一言で、ピタっと止まれて・・・・。
きらきらした目。楽しそうな動き。しなやかな体。

サンクも、つい昨日までは、こんなだったのにな。。。
このころは、サンクとの毎日が、本当におもしろかったよなー。
思わず、吹き出してしまう。失敗もドジも、何でも笑えて・・・・。

こんなぎくしゃくした腰の動きじゃなかった。
走りもすごく綺麗だった。
こんなにじっとしていることなんてなかった。。
・・・・いまでも、じっとしているのは、好きな子じゃないのに、それでも動きだすまでの時間が全然違うのです。

きらきらした、大事なとき。。
帰ってこない、一瞬。
大変なことも多いと思うけれど、そんなラブとの日々を楽しんでいただけますように・・・。
そんなお手伝いができますように。。。
by phacelia | 2005-09-27 23:32 | 犬 まじめに・・
サンク、病院へ
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ちょびの抜糸と、サンクの足爪を診ていただきました。
ちょびの傷口は、とっても綺麗になりました。
犬の肥満細胞種と違って、術後の投薬や治療も必要なく、あとは、経過観察とチェックです。
「一度出来たということは、ちょびちゃんが、そういう体質だということで、今後注意が必要です。」っと、くま子の時にいわれたことばそのままでした。
もう、癌の言葉を聞くのはいやだな・・・・。

先日も、ネットで知り合ったお仲間が、癌で亡くなったとメールをいただきました。
肥満細胞種になって、最後は、心臓の血管肉腫が疑われているそうです。
肥満細胞種に血管肉腫なんて、くま子とおんなじです。
心からご冥福をお祈り致します。

あの日をあのときを、また、誰かが過ごしていると思うと辛いです。
本当に、悔しい病気です。。

サンクの足爪は、「これは少し厄介かもしれません」と言われました。
サンク自身の免疫系の問題が爪に出ている可能性があるそうです。
抗生剤の投与でも完治していないので、ぱっと治るものではないみたいです。
10月に麻布大学に行った際、皮膚に詳しい先生にも診ていただけたらっとおっしゃっていましたけれど、大学は、それぞれ日にちも違うし、それぞれ予約なので、難しいと思います。。
麻布大学にもって行く、股関節に関する紹介状とレントゲンも頂きました。
by phacelia | 2005-09-26 23:04 | 犬 病気のこと
パビリオンドプレニー
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Pavillon de Pregny
Guillot France 1863
いつも、咲くたびに、表情が違うバラです。
ピンクと白の混ざり具合が、どのときも、とても可愛らしいのです。
ピンクはバイオレットがかかっていて、時間と共に色味が深まります。
切花にしても、もちがよいのもうれしいです。
香りも大変高くて、素敵なバラです。
ノワゼット系のバラなのですが、こじんまりまとまってくれて、お花の雰囲気も違います。
by phacelia | 2005-09-25 22:53 | 花・ガーデニング
避妊・去勢と繁殖について
癌の予防について、サプリや、野菜や食べ物や、環境や、信仰まで色んなことがあげられていますけれど、実証されているものは、まだ、ほとんどがありません。
様々なサプリメント類が出ては消えていきます。

野菜や果物を多く摂取することで、癌が予防できるといわれていますが、2005.1の最新の米国医学雑誌で報告された研究では、ヨーロッパ8カ国の女性28万人に対し、乳がんのリスクの変化はありませんでした。
http://www.metamedica.com/news2005/2005011501.html

そんな中で、犬猫の癌の予防に、効果がはっきりとしているもの があります。
それは、避妊去勢です。

現代医療を行う獣医師は、インターズのCLINICNOTEの腫瘍特集においても、日本臨床獣医学フォーラムでの小林先生の癌の早期発見についての記載にも、そしてホルモン系腫瘍についての記載の全てにそのことが明記されています。

そして、ハーブやホメオパシーなどの、ホリスティック療法について書かれた書籍にすら、そのことをきちんと書いてありました。

<従来からの医療とホリスティック医療のどちらにおいても、ガンの予防や治療に関して他の疾患とは違った多くの誤解があると思われます。
(中略)
ある人は、ホリスティック・ケアの点からすべて正しいこと(健康的な食事を与えているなど)を行っているから安心だという間違った感覚をもっているため、去勢や避妊手術がガンを予防するのに、健康的な食事よりずっと効果的であることを知りません>
(「猫と犬のためのナチュラル・ペット・ケアシリーズ ガン カル・オレイ著 海苑社)

このことは、もちろん予防にのみにはとどまりません。治療においても、避妊去勢が選択になる治療は多く、ガンになってからの避妊去勢では、ガンの完治が難しいものも少なくはありません。

欧米での全腫瘍中の発生比率と、日本では異なります。
悪性リンパ腫が、全体の24%を示すほどのデータもあるのに対し、日本の犬で、一番発生頻度の高い腫瘍は、「乳腺腫瘍」です。
雌犬だけではなく、雄犬も含めて、全腫瘍の中で1位なのです。

乳腺腫瘍は、再発率が高く、犬においては再発の度に常に50%の悪性比率になります。
猫においては、80~90%の乳腺腫瘍か゛悪性です。

初回発情前の避妊手術をすれば、発生率は0.05%にまで少なくなります。

子宮ガン、卵巣ガン、睾丸腫瘍、 セルトリ細胞腫、 肛周囲腺腫、 精巣上体腫瘍・・・・避妊去勢によって予防できるガンは、決して少なくありません。

もちろん、腫瘍以外にも、子宮蓄膿症 、子宮内膜炎、前立腺肥大など、様々な病気が予防できます。

まして繁殖までを考えるならば、よりガンのリスクは左右されることとなると思います。
米国の統計でも、ゴールデンのガンの罹患率は、56.6%。その他の犬も5割弱の犬がガンになっています。
日本では、ゴールデンのガンはますます高く、また、若齢でのミニチュアダックスの悪性リンパ腫など、犬種によるガンの罹患率の高さが問題視されています。
好発犬種が明らかなガンもたくさん知られています。

日本臨床獣医学フォーラムでも、組織球系腫瘍についてお話なさった石田先生は、流行によって、安易に大量に繁殖をさせ、犬種がどんどん乱れていることで、日本では、さまざまな病気が蔓延していると言われていました。

犬のガンと遺伝の関係は、これからの学問です。
遺伝病は、その多くが劣性遺伝のため根が深くいのです。
現在明らかになっているだけでも、400種以上があることがわかっています。
これは、純粋犬種において、遺伝子プールが狭く種類が近似していることが原因と考えられていて、特に、流行で、安易に大量に近親で増やされた犬達には、蔓延してしまっています。

病気だけではありません。
犬達の性格においても、遺伝的素因は、大変大きいものと考えられています。
気性の荒い母親から生まれた子犬達は、仔犬の頃から、攻撃性が強かったり、様々な問題行動と言われているものに対し、もって生まれた素因がその原因となっているもの が、多々あることが明らかになっています。
穏やかで優しい犬種であるべき、ゴールデンも、昨今は、攻撃性がある子が増えてしまいました。

去勢避妊は、個人の采配で行われることで、していないことが、個人批判になるべきことではありません。
ただ、ある方が、去勢・避妊をするのも繁殖をするのも、犬を飼うのも、個人の自由で、どれも人のエゴでしかないと書かれてあるのを読んで、それは、どうなのかっと思いました。

大きく、エゴでくくっていまえばそうなのかも知れませんが、これらを同じくくりで、エゴとするべきなのでしょうか。

避妊・去勢をすることとしないことでは、犬・猫にかかるリスクは、全く変わっていきます。
まして、繁殖をすることは、その犬だけのリスクにとどまらず、多くのこれからの増え続けるだろう犬達、その飼い主、多くのものへの責任とリスクが生じます。
法律の改正で、少しずつペット業界への規制が強まってきました。

今後は、繁殖は、個人の采配ではなく、モラルや法など、多くの方の最善な采配で行われるべきものになるべきでしょう。

このことは、個人批判することや、それに対する個人の回答で済ませるべき問題ではないと思います。
たくさんの方が、様々な視野、問題から、避妊去勢、そして繁殖について、考え、語り、問題にとりあげていくべきだと思います。
by phacelia | 2005-09-24 23:33 | 犬 病気のこと
病は気から・・・免疫について
日本獣医内科学アカデミー総会では、安保徹 先生の「癌の免疫療法」というお話も聴講しました。
私は、無勉強だったのですが、聴講する少し前に、友人が貸してくださった、「希望のがん治療 斉藤道雄 集英社新書」に、偶然、安保先生のお話があり、おかげさまで、少しだけですが下準備ができた上でお聴きすることができました。
安保先生のお話がおもしろかったので、帰りに書店によりましたら、コーナーに、安保先生のたくさんの本が、山積みになって置かれていて、とっても有名な先生であることを知りました。

他の先生の難しいお話の中、安保先生の、ちょっと特別のお話のテンポ、東北弁の暖かさに、まず、惹きこまれてしまいました。
新潟大学医学部 免疫学の安保先生のお話は、ヒトのお話に終始しましたが、犬猫にも共通するものと思います。

私は、最近、よくわからないでいることがありました。

それは、よく、大きな病気から生還した方などが、「お医者様のおかげです。」というと、「いえいえ、あなたの強い生命力があってこそです。」と言われますよね。その「生命力の強さ」ってどこからくるものなのかなって思いました。
病は気から」といいますが、気で、病気って治せるものなのかな。
でも、気がない・・・生きる気力、がないと、病気とは闘えないし、治せる病気も治らなくなると思います。
たくさんの方が、心配し祈っている方と、一人身の方では、たくさんの方が元気になることを祈っている方のほうが病気の回復が早いっと言います。
廻りの方の思いが、その方の気も、前向きにさせるのだと思います。

そして、癌って、「治るものなのかな?」っと疑問でした。
抗がん剤は、癌細胞の数を激減させることがありますが、決してゼロにはできません。
放射線治療も、照射部位の癌を焼き殺すことはできても、それは、全部の癌ではありません。
外科手術も、見た目、CTなどの画像上での癌は取ることができても、目に見えない癌を取り去ることはできません。
どんな現代医療も、治る=癌がなくなる・・っという意味なら、それを果たすことはできない のです。

一方で、がん細胞は、日々たくさんの数が、体の中に出来ては、免疫能が働き、それと闘い、癌化したり大きくなるのを防いでいるといいます。
・・・っということは、常に、私達の体の中では、がん細胞が出来ている ので、正確には「癌がなくなる」状態は健康な体でも、ないのですものね。

タバコを吸っていても肺がんになるヒトとならないヒトがいて、酒もタバコもしないまじめな方が、早くに癌で亡くなったりもするのはどうしてなのでしょうか。

癌が悪さする状態になるのと、癌細胞が体の中で排除されて、健康でいられるのと、その差は何なのでしょうか。

そして、それぞれの体で、自分自身の細胞から作られる癌は、それぞれが、個々人のいろいろな状況によって、異なるものと思いますのに、一般的、データ的治療で全てが語れるものなのでしょうか。

なんだか、そんな色んな疑問に、方向性を教えていただいたように思う内容でした。
「病は気から」ということわざを、医学的に説明頂いたと感じました。

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by phacelia | 2005-09-23 23:35 | 犬 病気のこと
耐性菌
サンクは、爪元から、腫れて爪が取れてしまうというトラブルが続いています。
足先が腫れたり、爪がぐらぐらしたり、で、足が痛み、股関節で足が痛みで、とってもかわいそうなのですが、なかなかすっきり治りません。
爪が取れてしまった後からは、でこぼこの汚い爪になってしまいます。

さて、そのサンクのトラブルに対し、細菌培養検査と、薬剤感受性試験をして、感受性を示す抗生剤を特定して処方して下さいました。
先日のあっとん君の皮膚トラブルにも、同じような検査をしてからということで、検査に廻され、当日は抗生剤は出されませんでした。

今、ヒトの病院では、抗生剤をあまり出さなくなっているとお聞きしています。
また、出しても数日間のみだけだったりするのに、動物病院では、すぐに抗生剤が出るような気がして、又、どんなときでも、投与期間が長いような気がして、それが、気になっていました。
耐性菌の問題は、ヒトの医療だけの問題ではなくて、獣医療でも、問題になることのように思いました。

日本獣医内科学アカデミーでは、「小動物における耐性菌の動向と対策 日本大学 生物資源科学部 鎌田 寛 先生」のお話をお聞きしました。

現在、日本での抗菌剤年間生産量は、およそ1千トン超で、そのうち約3分の2は、動物向けなのだそうです。
畜産動物は、狭いところで多頭数飼育することで、病気の蔓延のリスクがあって、それを予防するために、抗生剤を使って、そうして、耐性菌ができて・・・っという悪循環が起きてしまっているのですものね。

細菌の耐性化は、抗菌剤の暴露の昂ずるに連れて進行して、しかも、耐性自体の出現は、変異に依る不可避的な構造に基づく のだそうです。

小動物臨床においても、警戒を深め、選択的配慮と、適正使用とを意識した投与が大切だとお話がありました。

猫や犬で、室内飼いと外飼いでアンピシリンの耐性を調べると、外飼いのほうの由来株に、高度かつ多剤耐性が多く認められたそうです。
外での接触などは、耐性菌感染や伝播に一部の役割を果たしていて、特に若齢猫は、保菌化や伝播範囲の拡大に影響している可能性が高いそうです。

猫さんは、外飼いにすると、エイズなどの恐ろしい病気の感染リスクや事故のリスクが高くて、また、こうして耐性菌感染の伝播にも影響しているとお聞きすると、色んな面で、室内で飼うことを考えてあげたほうが良いのではと思いました。

小動物の耐性菌感染症は、免疫機構の衰えた状況で、抗菌剤投与を受ける宿主において特に起きやすいそうです。
ICU入院患者や、化学療法治療患者などの免疫抑制症例で分離される場合が多く、その耐性型も、二剤以上の耐性を示すのが一般的とのこと。
ガンになって治療をしている方は、特に注意が必要ですね。

小動物から分離される耐性菌種も増加傾向を示していて、多剤耐性が確認されている そうです。

ですから、一定期間毎に総量の上限を決めたり、適正量の徹底など、細菌の薬剤暴露機会の減少を積極的に図ることが大切だとお話されていました。

獣医療では、経験的治療が多いように思うのです。
でも、科学的根拠に基づいた治療(EBM)を行うこと、細菌培養検査や薬剤感受性試験などをきちんと行って、薬剤を投与しないと、耐性菌や菌交代現象を引き起こして、ますます状態を悪化させることにもなってしまいます。

強い抗菌剤を使うことをなるべく控えることも大切だそうです。
そして、薬剤に頼りすぎず、基本にかえり、洗浄・消毒を大切にする ことも大切だといわれていました。

又、院内感染にも十分な配慮が必要とお話にありました。
犬、獣医師の、診察台、入院室、手術室等の行き来の動きが、耐性菌を蔓延させることになってしまいます。
衛生対策、入退室ごとの消毒、動線の配慮などの院内感染を防ぐための配慮を行っている病院は少ないとのことでした。

病院の選択をするとき、病院が清潔か、診察台の消毒がきちんとされているか、抗生剤を出すとき、慎重になさっているか・・・・そういったことも、一つの選択肢になるのではないでしょうか。
by phacelia | 2005-09-22 23:24 | 犬 病気のこと
犬のダイエットは大変!!?
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今日は、ユキママ、りなまま、お嬢様、ラブママが遊びにきてくれました。
ユキちゃん、ココちゃんも一緒です。
久しぶりにあった、ユキちゃんは、すっかりスマートになってびっくり!!
お泊りにきてくれたときには、ポンポンのお尻がまた、可愛かったのですが、どこもかしこもすっきりして、大変身でした。
サンクが太くすら、感じちゃいました。
ダイエット。。
犬の場合は、食事を飼い主さんが管理しているのですから、カロリーを減らせば、痩せることができるはず です。
でも、書くと簡単なことでも、実際は、本当に大変なことです。
しつけ教室でも、病院でも、みんなに、「飼い主さんのガンバリ次第なんだから」って言われても、できない方がたくさんいます。
私自身も、サンクに、細くなりすぎたかなって思うと、不憫に思ったり、少し安心すると、また体重が増えていたり・・・。
これまた継続は力なりなのですが、「継続」っていうのが、人間はなかなか苦手なんですよね
ユキママも、ユキちゃんも、いっぱい頑張ったのですね。

ユキちゃんは、ココちゃんや猫さん、ちっちゃいのが動くのが気になって、ちょっかいを出したくなってしまうみたいでした。
ココちゃんも、それを察していて、いつもより、ずっーーと大人しくて、お母さんのお膝の上にぴったりでした。(#^.^#)
お泊りに来てくれたときには、少しもじっとしていなくて、探検熱心だったのにね。

くっくは、最初はお客さんに複数のワンちゃん客にと、サンクもうれしくて興奮していましたし、こんなときに、自由にさせては、何をするか、おばかしては大変っと、ケージに入っていてもらいました。
ケージの中で、不愉快だって怒っていましたが、みんなが落ち着いたところで、出してあげたら、おりこうさんにしていてくれました。(^^)

にぎやかなひとときで、とても楽しい時間でした。

今日は、マリー・パヴィエというバラを里子に嫁がせることになりました。
どのバラも、とっても大事にしていた子達なのですが、
欲しいバラもたくさんで^^;
育てる場所もなくて^^;^^;
なら、増やすなってもんなのですが、^^;^^;^^;

バラっていろんな色や形や大きさがあるのに、どうしても好きな感じのばかりが集まってしまうのですね。
マリーパヴィエ、セシル・ブルンネ、ブラッシュ・ノアゼット・・・・ちっちゃな薄いピンクのふわふわバラばかり・・・。
その中で、今年の夏を元気に過ごしてくれて、お花を咲かせ始めている、一番状態の良いマリーパヴィエを、お嫁に行かせることにしました。
ご迷惑かもしれないのに、喜んで、里子を引き受けて下さって、本当にありがとう!!(#^.^#)
マリーちゃん、元気でねー。
by phacelia | 2005-09-21 22:46 | いぬばかでれでれ
難しい病気
MVMという獣医療専門誌の2005.9月号に掲載されていた、麻布大学の信田先生の「小動物腫瘍診療の実際」。
このコーナーは、いつも連載されているものなのですが、今回は、病気以外のことで、読み始めてすぐ、あれ?っと思いました。

それは、飼い主のプロフィールに、「ご主人は獣医師で、腫瘍外科が専門で」と書いてあったからです。
最後に、「この症例の飼い主は私自身であり、症例は我が家の愛犬です。」と書いてあるのを読んで、やっぱり・・・という思いと、まぁぁ・・・っという思いが一緒に出ました。

「重度の僧帽弁・三尖弁閉鎖不全と腹水を伴った、肝内側右葉胆肝癌」という難しい症例でした。犬種はマルチーズ12歳で、3.5kgしかない子です。

先生の息子さんが、妹のようにずっと可愛がっている犬で、今回の治療の選択も、最終決断は、息子さんの一存で決定することになさったのだそうです。
息子さんは、「父親が執刀すること」を条件に、胆肝癌の切除という大きな手術に踏み切りました。結果的に、難しい手術だったのですが、成功して、術後の経過も良好とのことでした。

先生が最後に書かれていたことによると、このマルチーズさんは、8歳以降、1~2年に1回の健康診断をしていたそうです。

1年数ヶ月前の健診時には、肝臓腫瘍の影も形もなかったそうです。
心臓も、聴診と超音波検査で、軽度の僧帽弁閉鎖不全が確認されていただけです。
この掲載には明記されていないのですが、心臓疾患も投薬を始めていなかったようです。

そして、飼い主に対し、先生は毎週のように診察室で、
「犬の1年は、ヒトの5年に匹敵する」
と、注意やこまめな検査が必要なことをおっしゃっているそうです。

ご自身の犬を通して、
「犬や猫の腫瘍の早期発見を目的とした健康診断は、最低でも半年に1回は、実施すべき であると実感した」
と書かれてありました。

確かにこの子の場合は、1年ちょっとで、軽度だった心臓疾患も重度に変化し、腫瘍も8cmにもなり、腹水の貯留も見られたのですものね。
1年は、この子にとって、おっきな1年だったのでしょうね。

当初は、先生、御家族も、心疾患の状況から、手術には消極的だったのだそうです。
そして、2週間、エナカルドやジギタリスなどのお薬での治療で、経過を見て、手術を選択なさりました。
ご自身の犬でなかった場合、極めてリスキーな症例なので、選択肢としてあげても、積極的には手術を勧めていなかったかもしれない とも、書かれていました。

私も、ガンの早期発見云々ではなくても、こまめな健診はとっても大事だと思います。
犬・猫は、言葉で具合の変化を言ってはくれないし、本当に悪くなって、立てない、歩けない状況になるまで、元気な風に頑張ってしまうし・・・。
血液検査や、尿検査、聴診、エコー、レントゲン・・・・そういう検査が、犬達の言葉代わりにもなっていくのだと思います。

ただ、犬の半年も、ヒトでは2年半になってしまうのですものね。
そして、ヒトのようには、CTやMRIのような精査をすることまでは、なかなかできないし、エコーも、その機器や診断する方の技量によっても、変わってきてしまうし、難しい面はたくさんのように思います。

くま子は、本当にこまめに病院通いをしていて、大体半年に1度は、色々な検査もしていました。
それでも、発見が難しい病気は、きっとたくさんあるのだと思います。
治療の選択も、選択できるだけの幾つかが残されている場合も、時間がある場合も、今、決断しないとそれが生死のどちらかになってしまう時も、今の医療ではどうしようもないケースもあるのだと思います。

2階の机を整理していたら、くま子やくっくの診断書や色々なものが未整理のままでした。
くっくの入院中のお手紙で、放射線治療が1ヶ月もかかることや、それでも局所再発の可能性も遠隔転移もゼロではないことが書いてある中に、
「くっくちゃんは、元気・食欲もあり、治療を頑張ってくれています。」
なんて一言を読んで、目頭が熱くなってしまいました。
そして、くま子の火葬時の領収書なんて出てきて、心臓をぞうきんみたいに絞られているように思いました。

今まで、くま子の治療もくっくの治療も書いてきていたのに、くま子の血管肉腫になってからのことは、どうにも、もう一度当時の資料を広げることも、まとめる気持ちにもなれないでいます。
何か、残したことで、皆様にお役にたてるのなら、とも思うのですが、その何かが何なのかが、難しいのです。
早期発見も難しい、治療も難しい、そして経過の中にも、文献以上の前向きな明るい状況はなかったし、肥満細胞種との多発で、さらに厳しいことばかりの状況でした。
そして、まだ、そのための時間をとって、くま子の病気を振り返ることができるような、私にとって「振り返る」ことではなくて、今も引きずっていることなんだとも思います。

難しい病気は、本当に何もかもが厳しい・・・。
しみじみそう思います。

でも、だからこそ、そうでない病気は、早くに見つけてあげて、早くに元気にしてあげてほしいっと思うし、その子と御家族にとってベストな治療を選択してあけられたら と思います。

今も、難しい病気で、厳しい状況の中、がんばっている仲間がたくさんいます。
何も言葉になんてできないけれど、全ての子に、神様や奇跡や運や生命の全ての神秘、みんなが応援して、守って下さいますよう、心から祈っています。
by phacelia | 2005-09-20 23:40 | 犬 病気のこと