ほんわり*ふぁ
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良い飼い主と悪い飼い主 犬を放棄するヒト
えびさん、書き込みありがとうございます。
そちらのブログには、書き込むことは私には出来ませんでした。
でも、コメントにて返すのには、私の文章力がなく、短くまとめることもできず、こうして、この場に書くことをお許しください。

こちらに書くので、個人宛のようで、そうでないような、日記のようで手紙のような文章になってしまいますこと、読みにくいかも知れませんが、どうか、私との時間が、お互いに何か感じあう時間になりますように、祈っております。

私は、犬猫たちの殺処分の数は減って欲しいと願っておりますし、里親活動などの、愛護活動をなさっている方達にも、敬意をもっております。

ただ、愛護に関する議論をされている場では、根本的な違和感を感じることがございます。

えびさんは、貴ブログにて、犬の保健所への放棄理由を次のように書かれていました。

●引っ越し先で犬が飼えない。
●老犬になってしまって手におえない。
●噛みつくので飼ってられない。
●(人間の)子供が生まれて、その子がアレルギーだった。
●こんなに大きくなるとは思わなかった。
●旅行に行きたいから。
●飽きたから。
●流行の犬種じゃなくなったから。

犬を放棄する方は、命を命と思っていない方で、
無責任な飼い主で、
飼う資格のない人間で
悪い、ひどい人間。

私は、そんな風に、人間を善悪で分けたり、白黒で決めたりしても、
そして、善の立場から、悪への罰や法規制を考えても、

犬達の生活は変わらないのではと思えてなりません。

私は、決して犬を放棄することのない側にいるのでしょうか。
私は、今、犬と暮らしていますが、その暮らし方は、安易で無責任な飼い主ではないと言い切れるのでしょうか。
私は、犬を飼う資格がある人間なのでしょうか。

犬が大好きな方がいました。
その方は、離婚することになり、ご主人の実家の持家である家からも出なければならなくなりました。
ご本人も、住む家を失い、中高年になって仕事を探さなければならなくなり、ペット可の住まいもみつかりません。
犬は老犬で、慢性の病気があり、ケアも治療も必要です。
小さなお子様もいます。
このケースでは、どうすることが、ベストなのでしょうか。
犬のために、我慢して、ご主人の暴力にも耐えるべきなのでしょうか。
老齢の治療費のかかる犬に、里親を見つけることは、簡単ではありませんし、そして飼い主の傍で長年を寄り添ったその犬にとっても、どうすることが、幸せなのかは、難しいことですね。

もし私が、事故にあって、足の自由を失われたとき、足腰の悪い老齢のラブと、どう過ごしていったらよいのでしょうか。
毎日何種類もの薬を飲んでいて、体のあちこちに異常も抱えています。
13年もの間、ここで私と過ごし、安心してへそ天で寝ているこの子に、これから、別の生活を強いること、そして、たくさんの苦労をかけることをわかっていて、里親になって頂くこと、どちらも、そしてもちろん安楽死をすることも、全てが胸が痛むことで、何を選んであげられるか、私にはわかりません。

西山ゆう子先生は、安楽死について書かれた書物の中で、安楽死の理由を列記した後に、その理由を安易に批判して終わりにするのではなく、
「自分がその立場にあったら」どうするのか、勉強会を開くことを薦めていました。

攻撃的な犬や吠えなどの問題が起きないようにすることは、当然の飼い主の義務なのかもしれません。

でも、安易な繁殖によって、攻撃性が強くなってしまった犬も、吠えが強い犬もいます。

老齢になった犬を飼えなくなったと手放すことは、第三者として許せない思いがあります。
でも、老齢になって、徘徊と吠えを一晩中続ける犬に、近所からの苦情が来て、自身も毎日ほとんど眠ることもできずに犬のケアをされて、仕事もなさっていて、、、そんな状態の場合、犬も飼い主も、ボロボロになるのは、飼い主として当然で仕方のないことと、割り切って語れるのでしょうか。

ある方は、そのご家族なりに、苦労して、相談をして、それでも、大怪我をすることが絶えず、ご主人は鼻の一部をもぎ取られてしまいました。
しつけは大切です。でも、「しつけをするべき」で、簡単に済ませてしまえる問題だけではないとも思うのです。

避妊去勢について、えびさんは、

「もし生まれた場合は、ちゃんと生まれた命の責任が取れる」
のなら、避妊去勢は必要ではない。
「自然にまかせて、もし生まれたら、きちんと子犬の面倒をみようと思う人が、無理やり避妊・去勢手術の選択を強いられること」
は、適切ではないと、書かれていらっしゃいました。

元々繁殖とはどうあるべきなのでしょうか。
自然に任せることは、無責任な繁殖ではないのでしょうか。
雄犬、雌犬のそれぞれの、遺伝性疾患や、資質、素質、スタンダードを考え、選択された繁殖をしてあげなければ、どんどん、犬の質は低下していき、結果的に、飼い犬として不適切な犬が増えてしまいます。

生まれた命に責任を持つ・・・というのは、どうあるべきなのでしょうか。
多いときは、10頭以上の子犬が産まれます。
全ての子を生涯その方個人の家庭で飼うことは可能でしょうか。
その子達も、又、繁殖を考える方が、出てくるかもしれません。
そうして、どんどん犬が増えていきます。

きちんと選択されていない繁殖によって、攻撃性が強くなったり、莫大な治療費のかかる、難治性の先天性疾患の持つ犬が増えていくかもしれません。

そんな子犬と縁を持った飼い主も、又、終生を責任をもって飼いつづけなければ、その方が安易な飼い主であって、自然に任せて繁殖した方は、責任のある方なのでしょうか。

狂犬病のワクチンは、アメリカのワクチンは日本のワクチンより危険なのでしょうか。
日本のワクチンは優秀なのでしょうか。
私が知っている知識とは隔たることで、大変な作業とは存じますが、情報の収集をしないままにならないで欲しいと願っております。

ワクチンに対して、きちんとしたリスクもメリットも知らないままの飼い主が、ほとんどではと思います。
個人の自分の犬にワクチンを接種することはそれでも良いのかもしれません。
でも、必要性を第三者に薦めるとなると、広く深い知識が必要になってきますものね。

私は、現在犬を3頭、猫を2匹飼っています。
犬が4頭いた時期も長くございました。
犬を2頭しか飼っていない方と比べて、私の飼い方は、不適切な飼いかたをしているのでしょうか。

「お金がないのに犬を飼うことは、互いに不幸」
お金のない老人などの犬は、行政が保護して里親を探す・・・って、それがあるべき姿なのでしょうか。

狂犬病ワクチンと登録は法律で課せられた義務ですから、原則それを守れない方は、日本では犬を飼うことはできません。
でも、もし、飼い主のモラルの向上や犬に対する社会の向上のために、登録料や犬税などの税金を高くすることで、犬を飼うことの敷居を高くしていくとしたら、どうなのでしょうか。。。
生活保護を受けている方の犬は不幸なのかな。
ホームレスが飼っている犬達は不幸なのかな。
リードもしていないのに、リヤカーの傍を離れず、ホームレスの方に寄り添って歩いている犬達を見ていると、あの子達が不幸なのか・・・。
金持ちの犬のほうが、幸せなのかな。
まずしく孤独な方は、犬猫とも離されなければいけないのかな。。。

以前、エイズ患者に犬を貸し出すボランティア活動をテレビで見ました。
患者さんは、孤独や病気の恐怖を、犬によって、励まされたり救われたりしていました。

私自身は、どんなに孤独で貧しい老人になったとしても、そこに犬が寄り添ってくれていたら、どんなに救われるかなっと思います。
自分の死後、その子の命が保障され、その子が不幸にならないのであれば、最期まで犬と暮らせたら、どんなに幸せかなっとも思います。

私の友人は、子供が拾ってきた犬を「かわいそうだから」という理由だけで、犬の知識も何も持たずに飼い始めました。
他の友人は、ペットショップで一目ぼれをして飼ったそうです。

飼い始めたとき、犬への知識が満載な方はどれだけいらっしゃるのでしょうか。

安易な飼い主と、正しい飼い主、飼う資格のない人間と、飼う資格のある人間は、どう違うのでしょうか。

外で係留して飼うことを虐待としている国があります。
日本では、外で飼う場合、係留を義務づけています。
どちらが正しくて、どちらかの犬は不幸なのでしょうか。
大概を室内の小さなバリケンの中で生活している犬は幸せでしょうか。

ご自身の犬を一生懸命しつけられ、自分の犬で競技会で好成績を取ることに一生懸命な方がいます。
その方の犬は、本当に、その訓練の毎日が満足で幸せなのか、誰が答えを知っているのでしょうか。
関節の疾患を抱えているのに、アジリティというドッグスポーツを強いている飼い主もいます。
地方に遠征までして、大会に出て、毎日のように練習をして。
その子は、足の痛みを抱えながら、幸せなのでしょうか。

私は、どの飼い主も、私も、試行錯誤をしたり、過ちを犯したり、正したりしていると思うし、、犬をきちんと飼い、幸せにしていると言い切れる方がいたら、そのほうが恐いです。

人を良い飼い主と悪い飼い主で分けたり、良い飼い主の立場で、法規制を考えたり、悪い人への罰則を考えたり、そのことは、スタンスが間違っているように思えてならないのです。

私は、えびさんに下記本をご紹介したいなっと思います。

「ヒトの狂犬病 高山秀直」
「アメリカンドリーム (JULIAN READ BOOK) 西山 ゆう子」

特に、アメリカンドリームを読まれたら、是非是非、感想をお聞かせ頂けたらうれしいです。
健康で若い犬に安楽死の選択をされた、この方について、どんな風にお感じになられたのか、お聞きしたいです。
賛成とか反対とか、そういう答えが出る本ではないと思いました。

私は、自身が勉強したり考えたりした中での内容として、安楽死についてや、避妊去勢について、そして、シェルターの犬のリトレーニングや評価についての文章をサイトにアップしております。
サイト内の文章についてのご意見については、真摯にお伺いしたいと思います。

でも、愛護や法規制については、色々な会報などを拝見しても、自身の言葉、意見をここで語るだけのものを持ち得ないままでおります。
殺処分をしないノーキルのシェルターの設営が正しいのか、私には疑問を感じますが、議論をするだけのものがありません。
個人が中心になって、犬を愛する方達の輪による、里親活動のネットワークには頭が下がりますが、それぞれの大変な部分や必要な部分を議論できるだけのものももっておりません。
私は、一ダメ飼い主として、日々、自分の犬を見つめながら、自身で感じたことをつらつらと書いていけたらと思っています。
議論にもならない内容にしかなっておりませんが、お許しくださいませ。

又、お話ができたらうれしいです。
それでは、また。

P.S.
大切な事実をお話していませんでした。
私は、安楽死をしたことがあります。
理由は、「病気だから」です。
無責任な身勝手な行為と思われるかもしれません。
ですが、飼い主の身勝手から言えば、もっと生きていて欲しかったです。
私なりに、その子にとって何が1番なのか、どうしてあげるべきなのか、とことん考え悩んだ結論です。

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by phacelia | 2008-06-18 01:15 | 犬 まじめに・・