BioToday.com 内に、「
マウスも共感する」という、下記記事があります。
マウスも共感する 2006-07-02
他人の痛みを感じて共感できるのは人間だけに備わった高度な心の動きと考えられてきましたが、マウスにも親しい仲間の痛みを共感できる能力があると示唆されました。
2006年マウス6月29日のScience誌に発表された研究成果から、親しい仲間のマウスが痛くされていた場合、それを見ていたマウスは痛みにより敏感になると分かりました。
また、この作用は親しい仲同士のマウスの間に生まれ、遺伝的な繋がりは不要と分かりました。
この作用はストレス、模倣、条件付け等の現象では容易に説明できず、いわゆる共感であると考えられました。
つい最近まで、動物に対し、自身の痛みですらあるとかないとか話題にあがり、動物への疼痛管理に対し、意識が芽生えてきたのは、昨今のことです。
でも、小さなマウス達は自分の痛みだけでなく、仲間の痛みも感じ共感しているのです。
動物の痛みに対し、人はもっともっと正しく理解し、優しく対応できなければいけないと思いました。
そして、繊細な感情を持ち合わせている動物に対し、人との違いを、上から見下ろす立場で利用したり、考えたりしてはいけないと、感じました。
「たかが犬」とか、「犬畜生だから」など、相手の感情を無視した言葉があり、使われる気持ちがあることは、人の驕りで、多少でも、そういった気持ちが根底のあるのであれば、心からの絆、動物とのコミュニケーションは、決してできないと思います。
「sympathy」 聞く、感じる、理解を得るまえに理解しようとする・・・このことは、全ての動物に対し、生活、学習、医療の中心で根底にあるべきことのように感じました。
小さなマウスが教えてくれたことを大事にしたいと思いました。