ほんわり*ふぁ
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日本アキタとアメリカアキタと戦争
先日、大阪でお会いした方達と、たまたま、秋田犬の話になりました。
その時のお話が、何だか、自分の記憶と違っていて・・・。
ヒトと動物の関係学会誌に、秋田犬のことが掲載されていたので、唐突ですが、私のすっきりのため、ご紹介します。^^;

「日本アキタとアメリカアキタの行動特性の違い」
麻布大学獣医学研究所 山田 薫・太田 光明
ヒトと動物の関係学会誌 2005.10 より

秋田犬の起源となった犬は、秋田マタギイヌと考えられています。
その中から、江戸時代に、より大きくたくましい秋田イヌが作出されました。

そして、明治時代には土佐闘犬との交配が行われ、新秋田が生み出され、さらに大型化しました。
その容姿は、垂れ耳になったり、額にしわができたり、和犬の特徴が失われてしまい、大正らか昭和にかけて、保存運動によって和犬らしさを戻し、1931年には天然記念物になりました。

そして、第二次世界大戦がおきるのです。
多くのイヌと同じように、秋田犬も、毛皮として軍に供出されます。

秋田犬を愛する人たちが、殺されていくのを避けるため、軍用犬として使えるよう、シェパードと掛け合わせることをするのです
そして、「シェパード秋田」と呼ばれる系統になります。

戦後、シェパード秋田は人気が高く、その中でも「金剛系」が日本全土に広まったそうです。
でも、黒マスクで額にしわのある西洋犬に似た容貌は、すぐに飽きられてしまいます。

そして、より和犬的な容貌と性質をもつ、「一ノ関系」が高く評価され、マタギイヌから作出された秋田日系や太平系との交配が行われ、和犬への純化がすすみます。
それが、現在の日本アキタです。

一方で、日本では飽きられてしまった、「金剛系」は、敗戦後日本に駐留していた米軍兵士に好まれて、アメリカに渡って行きました。
その子孫が、現在のアメリカアキタです。

アメリカアキタは、斑紋、目の縁の隈取、額の皺、頸皮のゆるみ、黒マスク、垂れ尾などの特徴があり、それらは、日本アキタでは、失格条件になります。

ですから、アメリカアキタは、シェパードの交雑種が原型になっていて、容姿だけでなく行動特性も、日本アキタとは違うのです。

アメリカアキタは、日本アキタに比べて、社会性が高く、社交性があり、しつけやすく、服従性も高いという結果が出ています。

それは、シェパードとの交雑だけではなく、アメリカでの長年の歴史の中での文化の違いが、アキタの資質の変化となっていったのかもしれません。

日本アキタとアメリカアキタの違いには、、戦争という大きな悲しい歴史が、秋田犬に背負わさせた結果が起因しているのですね・・・・・。
by phacelia | 2005-11-10 00:08 | 犬 まじめに・・