ほんわり*ふぁ
phacelia.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
キシリトールは、犬には有害?!
キシリトールは、犬には有害?!_c0031288_0282595.jpg

(マダム・アルフレッド・ロッジモント ブルボンローズ)

キシリトールは、甘みがあるのにカロリーが少なく、虫歯の予防にもなると、チューインガムなど大流行です。
それに追従するように、犬のおやつなどにも、「キシリトール入り」がたくさん出ています。

でも、犬は、人と違い、キシリトールによるインスリン分泌が強烈です。
CAP2005.10月号の、「犬猫の嗜好品による中毒」によれば、アメリカの動物中毒センター(APCC)には、犬のキシリトール入りガムによる低血糖の報告がかなりの件数入っているそうです。

ヒトは、キシリトールは、インスリン分泌しません。
でも、犬、ウシ、ヤギは、インスリン分泌するのです。(猫は不明)
特に犬のキシリトールによるインスリン分泌能は、グルコースの6倍にも達します。

CAP2005.10月号に掲載されていた症例報告としての、ラブラドールレトリバーの9歳の子は、キシリトール入りのガムを100個食べたそうで、、さすがラブ、やるときは、思いっきりっっっっという数だけれど、痙攣を起こし、来院時にはほとんど反応がない状態で、血糖値も、正常値の1/3位にまで下がっていました。処置によって助かったものの、「これだけの量を食べてよく生き延びた」と書かれてます。

厚生労働省のこちらのサイトでも、
ビーグル犬を用いた混餌(2、5、10、20%)投与による104週間の反復投与試験において、20%投与群で肝比重量の増加が、10%以上の投与群でGPT等の血清酵素値の上昇、門脈周辺の肝細胞質の淡明化が認められる。肝比重量の増加、血清酵素値の上昇及び門脈周辺の肝細胞質の淡明化は、高濃度のキシリトール投与により、インスリン分泌が促進され、グリコーゲンが生成し、それが肝臓に蓄積したことなどによるものであると考えられる。このような変化は、イヌ以外の動物種では見られていないと米国食品医薬品局は報告している。
と書かれてます。

トラックバックさせていただいた、こちらもご参考になさって下さい。

こちらのブログにも、書かれてあるのですが、犬のおやつ等に、こんなにもキシリトールが含まれているのは、何故???っと疑問でいっぱいです。
こういった、インスリン分泌について理解しているのでしょうか。
また、犬は虫歯はほとんど見られませんし、噛み合わせを考えても、交差する犬の歯に、キシリトールがどんな効果が得られるのでしょうか。
犬で問題になる歯周病に、キシリトールは、有効なのでしょうか??

犬種によっては、低血糖になりやすい犬もいます。
食べ物は、注意しないと、一袋ごと食べられてしまうこともあります。
キシリトールには、注意を払ったほうが賢明なのではないでしょうか。
by phacelia | 2005-10-23 23:59 | 犬 病気のこと